ニセコ名水甘露水

北海道には、おいしい水が味わえるスポットが数多くありますが、なかでも「ニセコ名水甘露水」は、遠くからも汲みに訪れる人の多い名水のスポットとして知られています。「トリップアドバイザー」のサイトでは、北海道のニセコの観光で4位を獲得しており、訪れた感想の口コミも数多く掲載されています。「ニセコ名水甘露水」を遠くから汲みに来る方は、この水でお米を炊いたり、コーヒーを入れたりしているようです。また、料理を提供する際に、この水を使っている飲食店もあるようです。

「ニセコ名水甘露水」は、JRのニセコ駅からバスで約15分のところにあり、水汲み場は「ニセコグランドホテル」の道路の対岸に位置しています。水を飲んだり汲みに行く場合には、交通の便を考慮して、レンタカーなど車を利用するのがおすすめです。なお、向かいにある「ニセコグランドホテル」に宿泊すると、1Fのフロント前にあるロビーと、客室内の冷蔵庫に「ニセコ名水甘露水」が用意されているそうですので、旅行などで滞在すれば、ゆったりと味わうことができます。

「ニセコ名水甘露水」が「甘露水」と呼ばれるきっかけとなったのは、昭和天皇が冷たい湧水を「甘露である」と評したこととされています。太平洋戦争後の昭和29年8月に、北海道を広く慰問・激励されることを目的として、昭和天皇、皇后両陛下がグランドホテルにご滞在された際に、湧水を飲まれたとのことです。ご巡幸をきっかけとして、両陛下行幸啓記念の「甘露水」と呼ばれるようになり、広く親しまれています。

ニセコグランドホテルによると、「ニセコ名水甘露水」には、「シリカ」が豊富に含まれているそうです。ニセコ名水甘露水のシリカの含有量は、全国湧水平均値の5倍にあたる50mgとされています。「シリカ」は、必須ミネラルとして重要な役割を果たしています。1日当たりの摂取量の目安は10~20mg程度とされていますが、食品に含まれている量が少なく、意識的に取り入れることが望まれる栄養素とされています。シリカは、皮膚や髪の毛、爪などに含まれていて、これらの成長をつかさどる働きを担っています。また、エラスチンやヒアルロン酸とともに、肌を健康に保つ働きもしていますので、美肌づくりにも効果的です。さらに、カルシウムの吸収をサポートする働きもあるとされています。

周辺には、美肌効果の期待できる温泉も豊富にありますので、名水とあわせて試してみてはいかがでしょう。